退院・その後
3日目の朝の回診で、真里は退院ギリギリOK、の診断をもらった。
肺炎の心配も、もうないと言う。ホッと胸を撫で下ろす。
先生方に、「有難うございました」とお礼を言った。
もう夕べのような眠れない夜もない、家で、いつもの布団で、ゆっくりと寝かせて
あげられる・・・それに、お風呂にも入れてあげて、きれいにきれいに、体を洗って
あげよう!!!嬉しかった。
真里に、おうちに帰れるよ、と言うと、嬉しそうにニッコリ笑った。
2日目の朝には苦労した吸入も、この日の朝は素直にやってくれた。
看護師さんがやってきて、薬を一袋渡す。
「これを朝食後に飲んでください。今やっている点滴と、同じ内容の薬です。これが
飲めたら、もう点滴は外しますね。」
薬を飲んですぐにナースコールで知らせた後、点滴を外しに来てくれることになった。
入院費を支払う為、出勤前のまり父に病院に来てもらった。(後になって、この入院費
は私のポケットマネーだけでも支払えるぐらいの額だったことが分かったが・・・!)
「あ!パパだぁ!!!」真里はもうすっかり元気になった声で、大喜びだ。
そしてまた、ちゃんと朝ご飯を食べずに、みかんとジュースだけお腹に入れて、
例の薬を飲ませた。「ああ、良かった。もうこれで、このチューブから解放されるんだ」
ナースコールで看護師さんを呼んだ。きれいな看護師さんが来て、ニコニコしながら
「じゃあもう、これ取っちゃおうね」と言い、真里の手の甲からそっと点滴の針を抜く。
「ほら、もう真里ちゃん、自由に動けるよ!良かったね!」と私が言うと、真里は
なぜか戸惑ったように、針の跡に貼られたガーゼを見つめていた。
それからプレイルームへ。部屋を出るときに、他の患者さん達に、夕べのお騒がせの
お詫びをする。みなさんとても好意的で「いいんですよ、大変でしたね」と声をかけて
下さる。有難かった。
せっかく仲良しになったお友達とも、今日でお別れ。お母さんたちとも、互いに病気の
子供を抱えて、いつの間にか連帯感が生まれていた。
暫くして若い小児科の女医先生が来た。一度、夜間外来でお世話になっている先生。
「良かったですね。今日で退院になります。」そして薬などの説明をしてくれて、4日後に
診察に来て下さい、と言った。
後は、事務的な手続きが終われば、無事退院となる。
お昼近くになって、会計の方が来た。入院費を1階の会計で支払えば、もう帰宅できる。
「真里ちゃん、さあ、もうおうちに帰ろう」そう言うと、真里は今度は「いや!帰らない」
とヘソを曲げる。全く、何て厄介な2歳児だ!!!
何とか説得をして、部屋に連れ戻し、早く帰りたいという気にさせるため、「これ着て
おうちに帰ろうね」と言って、真里の洋服をバッグから出して見せた。
すると彼女は途端に「わ~い!おうちに帰ろ~~~う!」と叫んで、喜んで着替えに
応じた。
着替えて靴も履いて、もうすっかりいつもの真里の姿に戻ると、彼女は早速病室を
飛び出して、勝手に廊下を歩き出してしまった。
「待って!待って!まだ荷物があるの!!!」詰めかけの荷物をベッドに投げ出し、
真里の腕を引っ張って部屋に連れ戻す。彼女が身動き出来ないように、椅子と
自分の脚を使ってバリケードにし、急いで後片付けと荷造りを済ませる。
「お世話になりました」同室の患者さん家族に挨拶をし、リュックを背負い真里の手を
引いて、エレベーターに乗り込む。
途中で、車椅子の老紳士と、その車椅子を押す奥様、それにお友達と見られる男性
が乗ってきて、狭いエレベーターは満員になった。
真里はなぜか、この「満員のエレベーター」が好きだ。
そしていつものように「これ、パーティー!」と言って喜んだ。
人が沢山いると、嬉しくて「これはパーティーなんだ」と思うらしい。
乗ってきた3人の人たちが笑って「そうだね、パーティーだね」と優しく言った。
1階に着いて、会計を済ませ、タクシー乗り場へ向かった。
タクシーに乗ることがまた、真里にとっては嬉しいイベントだった。
すぐに順番が回ってきた。運転手さんは、とっても紳士的な人だった。
荷物を積み込んでくれた後、車内で「お一つ、いかがですか?」と言って、色んな
種類のキャンディーが入った缶を差し出してくれた。
「有難うございます!では折角おっしゃってくださるなら・・・」と言って、私はキャラメル
味のキャンディーを戴いた。
運転手さんは、入院していた真里と私を労ってくれて、2日前にやはり病気で入院して
いたお孫さんが、ようやく退院できたということを話してくれた。肺炎で、大変だった
そうだ。同じような境遇にあった為、話が尽きなかった。
自宅マンション前につけてくれて、料金を支払い、車を降りた。
あのような感じのいいタクシーで自宅に帰れることは、本当にラッキーなことだった。
感謝した。
その後、真里は日に日に元気を取り戻し、今は一日2回の薬を飲み、夜は加湿器を
かけて、普通に生活をしている。10月から通い出した音楽教室にも、元気に通って
歌ったり踊ったりして、絶好調だ。
喘息が出やすいのは春と秋だという。今後はもっと注意深く、真里の体調をみて
あげなくては、と思う。
この度、お世話になった先生、看護師さん、そして励ましのメールをくれた沢山の
友達に、この場を借りて心から感謝を申し上げたいと思います。
本当に、本当に、どうもありがとうございました!
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コメント
まりたむちゃん、本当に大変でしたね!
まりたむちゃんがつらくて大変だったのはもちろんのこと、ママもお疲れ様でした。
そして無事退院おめでとう!
一度重い病気になるとそのあと何かにつけ心配になりますよね。
とりあえずインフルエンザに気をつけてお互いこの冬健康にすごしたいですね!
投稿: ゆりはは | 2007年11月21日 (水) 13時43分
ゆりははさんへ
ご無沙汰しています!コメント、嬉しかったです、ありがとうございました!お陰さまで、真里は今はもうすっかり元気です!
最近、ますます自己主張がハッキリしてきて、色々言い返すようになってきて、頭痛いです(^^;)
はやたん、もう随分大きくなられたでしょうね☆会いたいです!
ほんと、お互い元気に冬を乗り越えましょうね!
投稿: まりたむの母 | 2007年11月21日 (水) 21時17分